第一回 情報起業ってなに?
−情報とは交換可能性のこと− 情報産業が盛んなことは誰でも知っていると思う。
ではその情報とはなにか? というと、なかなか答えられないかもしれない。
情報産業というのは、一般的に情報の収集・加工処理・検索・提供などを業務とする産業の総称であり、広義には出版・新聞・放送・広告も含む。漫画家や小説家も情報を扱うから情報系に属するんだよね。
では、情報と対極にあるものはなにかというと、構造体なんだけれど、これは多岐に渡る。具体的には農業や漁業、工業なんかがそれにあたる。情報ではない、というのは情報化できないということで、情報だけを知っていてもどうにもならないものが、情報の対極だといえる。
例えば、農業は栽培方法という情報を知っているだけでは、作物は育たない。農法というノウハウだけでは、不完全なんだよね。
仮に農法を熟知していたとしても、天候は操られないから、日照不足が続くとどうなるか? 降雨量が多過ぎるとどうなるかは知っていても、実際どう転ぶかまでは分からない。だから農業は、構造体を作る構造系だ。
ここで、情報系と対極にあるものを、構造系と称することにする。
構造系は設計図や設計方法を知っていても、具体的なアクションを起さなければ、構造化できないのが特徴だ。
逆に情報系は、情報のみを扱うので、実際の構造は割りと無視できる。そして、情報も構造化できるのが特徴だ。
直感的に情報系と構造系の違いを理解するには、こう考えればいい。
例えば、構造系についていえば、味や食感を知っていても意味がない。実際に食べ物を食べないと腹が膨れることはない。
例えば、情報系についていえば、夢で見たからといって、現実とは限らない。知らないからといって、それがこの世に無いとは限らない。意味分かるかな?
では、みんなが興味あると思われる「情報起業」について考えてみよう。
情報起業というのは、要するに構造系を扱わずに、情報系を扱うビジネスだと思えばいい。
一般的に構造系を扱う通販だと、途中までは情報系だけれど、最後は構造系に落ち着く。
商品を検索して、商品を知り、商品を購入し、商品の代金を支払う。すると、商品が配送されてくる。仮にミカンを一箱注文したのなら、ミカンが届かないと購入者は怒るよね?
情報起業は、情報系のみを扱うから、商品もデジタルデータであることが多い。配送もメールで済むし、構造体はなるべく排される。
まぁだから、一度商品を作成すれば、在庫もいらないし、コストも大して掛からないといわれている。デジタルデータなら複製も容易だし、劣化もしないことになっている。
さらに情報起業を発展させると、自分で商品を用意しなくても良くなる。なぜなら、情報というのは、「交換可能性」そのものだからだ。
交換可能性というのは、どういうことかというと、構造体を情報化したものだと思えばいい。
例えば、「ハワイツアー格安39,800円」という情報があったとする。旅行商品というのは、大抵は旅費交通費であって、経験が含まれているわけではないよね? ツアーでは現地までは手配してくれるけれど、そこでどうするかは本人の自由だ。旅行は情報だけでなく、体験しなければ意味が無い。
さらに、旅行代理店は旅行の手配をするだけで、実際にツアー客を飛行機やバスに乗せて運ぶ業務をしているわけではないよね?
旅行業務を代理しているだけだ。しかし、そこに39,800円の価値があり、実際にお客がそれを承認して、購入したのならば、交換可能性がある、ということだ。
もっと平たく言えば、お金というのは情報そのものだから、1万円という概念と1万円札は交換可能だ。そして、その1万円札で任意の1万円分の商品と交換できることになっている。
これは、1万円の商品に対して100円払ってどうなるかして試してみれば分かる。交換は成立しないだろう。
構造体を情報化したもののひとつが、言葉やお金だと思えばいい。
さきほどの話に戻ると、情報起業を発展させると、自分で商品を用意しなくても良くなる理由は、「その商品を欲しい」という人と、「その商品を売りたい」という人の情報は交換可能だからだ。
需要と供給ということになるんだけれど、これさえ知っていればビジネスはできる。デスクトップにあるショートカットアイコンだけで商売しているようなもので、実体は要らない。
例えば、人材派遣やリース業は典型的だよね。マッチングさせるだけで仲介手数料が取られる。オークションや広告なんかもそうだ。これらは、情報の交換可能性をビジネスにしている。構造体そのものを扱っているわけではない。
アフィリエイトというのは、情報の交換可能性に着目したシステムで、商品を宣伝して欲しい広告主と、商品在庫のリスクを持たなくても、商品を代理販売したいというアフィリエイターによって成立している。 お互いの利害が一致しているわけだ。
情報起業でアフィリエイトが人気なのは、情報の交換可能性を追求した結果だということだ。
この辺の事情は、情報起業という言葉を知っていて、アフィリエイトを実際にしている人にはごく当り前の話だと思う。
もちろん、私がいいたいのは当り前のことじゃない。もっと突っ込んだ話だ。OK?
もっとみんなが興味ある話をしたい。
では、情報系や情報起業を突き詰めていくとどうなるんだろう? 長岡式で数回に渡って説明していこうと思う。 いきなり結論を出してしまうとつまらないから、まずは問題を出そう。 「脳は痛みを感じるか?」 考えてみて欲しい。 つづく。
バックナンバーは連載終了後、まとめてPDF形式のレポートとなります。
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